訪問リハビリとは


 まずリハビリテーションとは、(人が)再び適する状態になることを意味します。そして訪問リハビリテーションとは、その人が自分らしく暮らすためにそれぞれの地域に出向き、リハビリテーションの立場から行われる支援を意味します。訪問リハビリの対象者の多くは病気やケガ、加齢などで今までとは異なる身体の状態となり環境変化を強いられる場合が多いです。ここでいう「環境変化」とは何も生活環境の変化といった狭義の意味だけではなく、身体的・精神的変化や社会的変化も含みます。その上でそういった環境変化に適応し、ご本人やご家族さまが自分らしく生活をしていくための支援を最大限行っていく事が私たちのMISSIONであると考えております。


主なサービス内容


※サービス内容は主治医の指示の元実施させて頂きます


身体機能評価

☛現在のお身体の状態を評価させて頂き最適な訓練や動作方法の指導を実施させて頂きます。


機能訓練

☛関節可動域訓練、筋力増強訓練、バランス機能訓練

などの身体機能向上・維持のための訓練を行います。


基本動作訓練

☛寝返り動作、起き上がり動作、立ち上がり動作などの基本的な動きの訓練を行います。



日常生活動作訓練

☛食事、トイレ、入浴、更衣、移動(歩行)などの生活動作全般の訓練を行います。


日常生活関連動作訓練

☛調理、洗濯、掃除などの家事動作や買い物、交通機関の利用などの訓練を行います。


自主トレ指導

☛訪問リハビリでは自主トレーニングが重要です。お身体の状態にあったトレーニング指導を実施させて頂きます。



福祉用具の選定

☛身体機能評価や動作状況、ご本人、ご家族のご希望に基づき、最適な福祉用具を選定致します。


住環境評価

☛身体機能評価や動作状況、ご本人、ご家族のご希望に基づき、住環境整備の助言をさせて頂きます。


介護指導

☛基本動作や日常生活動作などで介護者に負担のない介護方法を指導させて頂きます。




COCOKARA CARE

リハビリ部門の特徴


回復期型訪問リハビリ

 

 当事業所では急性期病院から早期退院され通院リハビリが困難な方、または退院を余儀なくされた方(例えば、不穏状態や認知症の方、転院・転所待ちで一時的に在宅に戻る方など)でリハビリの継続が必要である方に対して積極的にリハビリテーションを実施していきます。その多くは身体機能の向上途中で在宅退院した方であり、退院直後から集中的に訪問リハビリを介入することにより、身体機能の改善を図り、廃用症候群などによる入院の予防にもつながります。

 頻度としては1回40~60分を週2~3回程度(※自費リハビリとの組み合わせで高頻度の訪問も可能)と回復期リハビリ病院のリハビリ頻度には劣りますが、適切な自主トレーニング指導や利用者・ご家族を含め、ケアマネージャーや介護ヘルパー、その他サービス関係者などへの身体機能の向上を意識した関わりの指導・支援や住環境調整を行うことにより十分に効果が得られるものと考えております。 

 早期退院の方が増えている一方で在宅のリハビリテーション資源が少ないことが指摘されている今日、当事業所の回復期型訪問リハビリテーションを選択肢のひとつとしてご利用頂ければ幸いです。


様々な疾患に対応したリハビリテーションの提供が可能です!


介護予防訪問リハビリ

 

 介護予防訪問リハビリは、虚弱高齢者や介護保険にて要支援と認定された方などを対象として、主治医の指示の元リハビリテーションを提供していくサービスとなります。介護予防分野におけるリハビリテーションは国の施策では、その効果が不明瞭とされており縮小傾向にありますが、実際の医療・介護現場ではその重要性は高く、早期よりヘルスリテラシー(健康について正しい知識を身につけて活用していく力)を向上していくことにより病気の予防や健康寿命の延伸にもつながるとされています。

 当事業所では外出機会の増大や運動習慣の定着、地域サロンへの参加など一人一人のリハビリテーションの目的と介入期間(概ね3か月程度)を明確にしてサービスを提供し、介入前後での効果判定も実施致します。またフレイル(虚弱高齢者)やフレイル予備軍対象の方に関しては、個別的支援(ハイリスクアプローチ)としてフレイル改善プログラム (運動機能訓練、口腔機能訓練、体操指導、栄養指導など)を多職種で連携しながら提供していきその改善に努めます。



小児訪問リハビリ

 

 小児領域での訪問リハビリは、成長発達や疾患・障害の状況に応じて、医療専門職が協同して様々な手段を用いて本人・家族に寄り添い住み慣れたご自宅で安心して生活が送れるように援助いたします。具体的には、お子さまの状況に合わせて理学療法士や作業療法士といったリハビリ専門職が運動療育(粗大運動、微細運動、感覚統合あそび、バランス練習)や学習支援(読み書き)、認知課題、環境調整などを実施致します。当事業所の小児リハビリテーションは「感覚統合療法」の考え方を基盤とした訓練プログラムを実施致します。感覚統合療法は、子どもの学習、行動、情緒あるいは社会的発達を脳における感覚情報処理という視点で分析し、治療的介入を行う治療方法です。そのため様々な問題を抱えた子どもたちに効果を示します (詳しくは日本感覚統合学会HP http://si-japan.net/をご参照下さい) 。

 当事業所では重症心身障害やADHDや自閉症スペクトラム、学習障害などの発達障害に対する治療介入、不登校児支援など幅広く行っていきますので、ご家族支援も含めお気軽にご相談頂けたらと思います。

 

皆さんが抱えておられるたくさんのお悩み…

小児訪問リハビリで解決できる可能性があります。まずはお気軽にご相談下さい。



脳卒中訪問リハビリ

 

 脳血管疾患は介護が必要になる主な原因の第2位を占めます。つまり脳卒中後の運動麻痺や高次機能障害などの後遺症で生活に支障をきたした状態で病院から退院される方がたくさんおられます。脳卒中後の脳の回復過程としては発症後3~6か月以内が最も回復する時期であるといわれていますが、それ以降(慢性期といわれる時期)の場合でも適切なリハビリテーションを行うことで回復の可能性はあります。しかし、回復期病院でのリハビリテーションが終了した後に回復する可能性があるにも関わらず、継続したリハビリテーションを行っていない方もおられます。当事業所では、そういった方々に対して主治医の指示の元機能訓練や動作訓練を行いつつ、残存機能を最大限に発揮できる手段や活動性を拡大できる手段を提案させて頂きます。開始時はまずお身体の状態を確認させて頂き、ご利用者さまと相談のうえオーダーメイドのリハビリテーションを提供致します。また、当事業所ではより高い専門性を持った認定理学療法士(脳卒中領域)が在籍しており、専門的なリハビリテーションの提供が可能ですのでお気軽にご相談ください。

慢性期と呼ばれる時期(脳卒中発症6ヵ月~)でのリハビリテーションは効果があるのか? 

 この研究は「A Multiple Systematic Review Focused on Techniques to Stimulate Upper Extremity Recovery」と題されたSamar M. Hatemによる研究で、脳卒中後の慢性期においても機能改善の余地を示す根拠となっています。

 

 慢性期になると、回復速度はそれまでと比較して遅くなるかもしれませんが可能性は残されています。Hatemの研究は、適切かつ継続的な治療介入により、上肢機能を含む運動機能を回復し続けられることを強調しています。

 

 慢性期であっても進歩が遅いからといって、あきらめるのではなく目の前の一つ一つ、些細なことでも出来るようになったという成功体験を重ねていき目標達成を目指しましょう。

 

 

 

 皆さまのお身体の状況に有った治療方法を選択、組み合わせることで効果のある訓練をオーダーメイドで実施させて頂きます。

 

※訪問リハビリの実施は必ず主治医の指示が必要です。まずは主治医への相談をお願い致します。